母音は自分の内から生まれてくる音。それを意識しながら音『あ』 『え』『い』『お』『う』を動く。直線や曲線、内と外を意識していろんな形のフォルムを動く。
見えない線をある時ははるか彼方を意識して進み、ある時は自分の内へ内へと向かう線を意識して進み、ただ動くといってもまわりの空間、自分の体、そして他の人の呼吸、リズムといったいろんな要素をいっぺんに動くので、慣れないと結構大変。
音楽もそう。まず『音』を聞く事が大事と何度も何度もシンプルな曲の音を聞く。そして高低を感じて、まず手の上下で動き、そして足の前後も加わって動いていく。
そう、日頃意識していない事を意識しながら動くのがオイリュトミーの魅力でもある。
体験したNさんから後日こんな話しを聞いた。「オイリュトミーしたからかどうか分からないけど、なんかまわりが違うように感じるようになったね。草や木が風に揺れると何だか歌っているような----」
見えないいろんな部分を意識して動く事により、人の感覚がより繊細になり、自分のまわりの風景が、出来事が、よりはっきり感じられるようになる“気づき”への道がオイリュトミーでもある、と自分でもそう思っている。
by 渡辺