私はこの“シヒテン”という技法が大好きで、これまでも何枚も描いてきた。・・・なぜ好きなのかというと、(先にも書いたように)やはり描いている間の心地良さがあり、作品としてみた場合にも薄絹を重ねたような繊細で美しい表現ができるからだ。
この“青い花”で行われている“シヒテン”は、どちらかというとセラピーの現場で行われている方法に近いと思う。だから、形や画面の構築などについて、あまり考えすぎない方がいい・・・と、私は思っている。むしろ、自分の中に調和的な感覚が生まれてくるか?・・・そういう部分に意識を向けることが大切だ。
では、まずはいろいろ頭で考えることをやめて、自分の中にある動きを青い色を使って画面に表現してみよう。
そして自分自身を静かにして、ただただそこに現れた色彩と流れを感じてみる・・・すると、画面のほうから自分に向かってくる「何か」に気付くだろう。
そしてその「何か」に同調するまで待っていると、やがて自分の中に次の動きが生まれてくる。そのような行為をひたすら繰り返す・・・
本当にその世界に入ると、やがて呼吸が楽になってくるのを感じる・・・でも、「何か」とは何なの?・・・何と言ったらいいのだろう・・・言葉で表現することは難しいな・・・
「何か」とは色であるかもしれないし形であるかもしれない。思い出の一つであるかもしれないし、風景であるかもしれない。もしかしたら音楽や感情だということもある。それは一人一人ちがって構わない・・・というか、ちがって当然だから。
でも、あまり具体的なイメージの形に固まってしまわないよう、常に動いている自分の内的な部分と外側を感じつつ描く。・・・そう、それは有機的、まるでゆっくりと呼吸をするように・・・
さて、第1回目を終えて作品を見合った。そして、3回連続講座の次回は2回目。ゆっくり時間をかけて取り組む中で、作品も自分もどのように変わっていくのか?…楽しみだ。
2007/11/4 ■report Gaon